スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

ヘンな感じがしませんか あの角まがる女の子

ほうかご百物語 5巻/著:峰村ひろかず イラスト:京極しん

「いきなりで悪いけど、あなたの血、吸ってもいいかな」
高校生で美術部員の僕は、夜の学校で銀色に輝く瞳を持つ不思議な少女に出会う。少女の正体を“イタチ”だと見抜いて吸血(!)の難を逃れた僕は、その夜、彼女とある『約束』を交わす。翌日。美術室に現れたイタチ少女は、僕に告げた。手遅れになる前に約束を果たしに来た。約束を果たすその日まで、僕のことを守ってくれる、と。―守るって、一体何からっ!?ピュア可愛いイタチさんと僕の、ちょっと不思議な放課後物語。

(以上、第一巻あらすじより(電撃文庫HP掲載))


第五話 小さき勇者ども――或いは、塵塚怪王の事

「イタチさん、大丈夫かな、心配だな……」
新学期開始をいよいよ明日に控えた、春休み最後の朝。僕―白塚 真一は落ち込んだまま昇降口への階段を降りていた。悩みの原因ははっきり分かっている。これまで体調を崩したことなんて一度もなかったあのイタチさんが、部活を休んだのだ。
「部活を休んだだけで、白塚もライカも心配しすぎ。伊達さんだって風邪くらい引くよ。部長が朝からクラブさぼってお見舞いにいくなんて、ボクはどうかと思う」
僕の隣でそんなことをつぶやくのはクラスメイトの滝沢さんだ。うん、言ってることはよく分かる。でもね、そうは言っても僕の心配する気持ちがおさまるわけじゃないんだ。ライカだってイタチさんを心配してか、不安げな声を上げている。
もっともライカは普通の人には見えないだろうから、傍から見れば僕と滝沢さんが二人で喋っているように見えるのだろう―ライカは滝沢さんが顕現させた犬神だ。霊感のある人なら、僕たちのほかに半透明の巨大な犬が居るのが見えているかもしれない。

他愛もない話をしながら、僕たちは歩き続ける。自分達の進級のこと、美術部部長(僕のことだ)が作った新入生歓迎のポスターのこと、新入部員のことやこの間知り合った新入生のこと。校門を抜け、道路に出て―
(真一)
―僕は滝沢さんとの会話も忘れ、聞きなれた声に反射的に立ち止まった。ひどく小さな声だったけど、この声は確かにあの人だ。だが、あたりを見回しても目に映るのは言葉を発しそうにないものばかり。
「急にどうしたんだよ、白塚」
「いや、あのさ――今、イタチさんの声がしなかった?」
僕の言葉に、滝沢さんは首を横に振った後、「禁断症状か」と悲しげな声でつぶやいた。
「うん。白塚が伊達さんのことが好きなのは知ってるよ。だけど、部活を一日休んだだけで幻聴を聴くだなんて……ごめん、それはさすがにぼくも引く。なあライカ」「……うう、わん」
「え?いやいやいや、ほんとに聞こえたんだって!小さな声だったけど、あれは」
(――真一!)
「ほらっ!また聞こえた!」
声の方向へと視線を向けても、そこには古びた自販機しか無い。それでも、僕は確かにイタチさんの声が聞こえたんだ。僕は地面に這いつくばった。後ろから、哀れみに満ちた視線を感じる。割と低い位置から気配を感じるけど、さすがにこんなところには―
「――あ、いた」
いや、いたことは確かなんだけど……
「イタチ……さん?」
僕の呼びかけに応えるように、自販機の裏の僅かなスペースに佇んでいた少女は、こちらをまっすぐに見上げ、僕の名を呼んだ。
「……真一?真一だよね?真一だよね!」
「う、うん。そうだけど」
聴きなれた声に僕は反射的にうなずく。
「良かった……!」
汚れたハンカチを纏った手の平サイズのイタチさんは、ぐすっと涙をこぼしつつ、安堵の溜息を吐いたのだった。


滝沢さん(とライカ)と一緒に小さくなったイタチさんを僕の家に連れてきて。テーブルの上でコーンスープをすすりながらイタチさんが話したのは次のような内容だった。
まず、なぜ自分が小さくなったのかは分からないということ。そして縮んだのは、美生さんの屋敷の前だったということ。
「お屋敷の門の前までは覚えてるんだけど、そこから先がね……。お金が落ちる音を聞いた気もするんだけど、はっきり記憶がなくて……。いつの間にか小さくなってたの。服は全部脱げちゃってるし、妖術も全然使えなくなってるし、美生を呼ぶにも呼び鈴には届かないし、あたしの部屋に帰ってもドアが開けられないから」
「――なるほど。ハンカチ被って学校の前で知り合いを待っていたってことか」
僕の向かいの席の滝沢さんが納得したようにうなずく。その後も、イタチさんはスープをちまちま飲みながら(かわいい)話してたけど、これ以上は埒が空かないということで、滝沢さんがライカを連れて学校へ行きこういうことに詳しい人を連れてくるという話になった。今のイタチさんに合うサイズの服も必要だしね。


で、滝沢さんが帰った後。部屋には僕とイタチさんだけが残されたんだけど…イタチさんはというと、流し台に洗面器で作った簡易バスルームでお風呂に入っていた。
―その間、僕はというと「覗きたい」という自分の欲望と必死に闘っていた。
「……真一、そこにいる?」
とぷん、という水音とともに簡素な仕切りの向こうから僕を呼ぶ声が聞こえる。その抑えたトーンの声で、僕は自分の(邪な)思考を一旦中断した。
「もちろん、ずっとここにいるよ。何、イタチさん?」
「うん……。さっきから考えてたんだけど。あのね真一、もしも」
そこでイタチさんの言葉はいったん途切れる。ややあって意を決したような悲痛な声が届いた。
「もしも――ずっとあたしがこのままだったら」
「大丈夫。ずっと何でも手伝うよ」
重たい口調を遮るように、僕はあっさり口を挟んだ。
僕はなるべく明るい声で続けた。元に戻る方法はちゃんと探すつもりだけど、もしも……って場合は、何でもする。僕にとって、イタチさんはいてくれるだけで嬉しい人なんだから。
一通り伝えると、イタチさんは恥ずかしくなったのか、口元までお湯に浸かってぶくぶくと音を立てていた。


ちょっといい感じの雰囲気は、突然の呼び鈴によって打ち消された。というか、呼び鈴が鳴るや否や、その人物は無遠慮にもずかずかと上がりこんできて、僕たちのいる部屋の戸を豪快に開けた。現れたのはジャージを羽織った眼鏡の少女。妖怪伝承に詳しい経島先輩その人だった…のだが。
「……勝手に人の家に入ってこないでくださいよ、先輩」
「呼び鈴鳴らしても反応なかったし、取り込んでるのかなーと思ってね。で、で、で?噂の十分の一スケールのイタチちゃんはいずくにかあらやむ!」
「あたしならここだよ、御崎」
苦笑混じりで答えたイタチさんの声は、なんだかすごく安心しているように聞こえた。


経島先輩と「イタチさんに何を着せるか」というどうでもいいようでどうでもよくない議論を一通り済ませた後。僕たち三人はイタチさんが縮んだという問題の現場、多々羅木 美生邸の前に来て呼び鈴を鳴らしていた。
ちなみに今イタチさんが着ているのは、なんと白銀に輝く豪奢な鎧。といっても、素材はプラ版で内側は布張りらしいけれど。
あろうことか、先輩が持ってきた服は、魔法使いの紫色のローブや装飾の凝った神官服など、「剣と魔法の世界の方々」が着るようなものばかりだったのだ。
結局イタチさんは動きやすさと露出の少なさからこの騎士の装束を選んだけど、凛としていて姿勢も良いイタチさんには騎士の装束は良く似合う。格好いいなあ可愛いなあと喜ぶ僕の肩の上で、少女騎士は経島先輩に不安げな瞳を向けていた。
どうやら今回の事件、妖怪マニアの先輩でも思い当たるところが無いみたいだ。一寸法師やコロポックルみたく元から小さい妖怪ならともかく、身長を縮める妖怪なんて聞いたこともないという。

僕はもう一度門に視線を向けた。呼び鈴は確かに鳴ったはずなのに、未だに誰かが出てくる気配はまるで無い。
「今日は誰もいないのか――うわっ」
何の前触れもなく唐突に、両足がまとめて払われた。視界がぐるんと回転し、驚く間もなく背中から道路に落下する。ちゃりん、と大きな硬貨が落ちる音を聞いたような気もするが、それどころじゃない。腰骨に響いた衝撃に耐えながら、僕は慌てて上半身を起こし、

ぽかんと言葉を失った。
白銀に煌く鎧を身に着けた女性が目の前に立ち、僕をまっすぐ見下ろしている。逆行が射していることに加え、その人のあまりの美しさに一瞬誰だか分からなかったが、声を聞いてすぐにイタチさんだと気付く。あれ?
いつの間にイタチさんは元の大きさに戻ったんだ?それに、今気付いたけど、なんで僕は裸なんだ?ついでに言えば、周りに広がるばかでかい黒い布は一体なんだ?
「まあそれはそれとして!イタチさあああん、やっと一緒の大きさになれたよ!」
「それはそれとするなド阿呆!」
いきなり真上から大きな声と巨大なスニーカーが降ってきた。目の前に落ちた二メートルほどのでっかい靴に遮られ、ぼくはびくっと立ち止まる。その足の付け根、大音声の響いた方向へ恐る恐る視線を上げれば、
「この状況でもイタチちゃんなのか、あんたは。踏んづけてやろうかと思ったわよ」
二つに分けた髪を揺らし、ジャージを羽織った少女が眼鏡越しの瞳を僕へと向けていた。僕よりも頭ひとつ分以上小さいはずの経島先輩なのに、その身長はざっと見ていつもの十倍だ。
「……ぼ、僕も縮んじゃったんですか?でも、なんで?妖怪の仕業?」
「あんたがひっくり返ったと思ったら、次の瞬間には小さくなってたのよ。転ばせることで身長を奪う怪異かしら。……ん?どっかで聞いたことあるような――えーと、あれは」
ぶつぶつと考え始める巨大先輩。

その時だ。道端の電柱の陰から、一抱えほどもある(つまり二十センチほどの)箱状の何かが二つ、滑るように現れたかと思うと、
「――妖気!御崎、逃げてっ!」
「そうかわかった!多々羅木家の書庫の――ひゃわあっ!」
間髪いれず、何かを思いついていた先輩の足を薙ぎ払った。不意打ちで足払いを食らった小柄な身体は、ぐるんと綺麗に宙に舞い、腰と背中から道路に落ちる。ちゃりん、と謎の音が響いたと思うと、ジャージを残して先輩の手足が消え――いや違う、急速に体が縮んだ。
「やられたっ!こないだの付喪神騒ぎのときにこの可能性に気付くべきだった……!」
全裸のままの経島先輩に、イタチさんがあわてて巨大な黒のリボンで身体を覆う。しかし先輩は別段恥じらう様子もなく、イタチさんに「サンキュ」とだけ短く告げると、多々羅木家の門をキッと見つめた。
「そこにいるんでしょ!姿を現しなさい、履物野郎!」
履物?それはつまり靴とかサンダルとかの?どういうことだろう、と僕とイタチさんが顔を見合わせた時、ふいにカランと軽やかな音が耳に届いた。
出たわね、と短く叫ぶ先輩。耳と尻尾を実体化させ、臨戦態勢に入るイタチさん。そして、そんな二人のうしろでうろたえる僕。三者三様の視線が見据える先、カランコロンと軽快な音を響かせながらどこからともなく降り立ったのは、
「……下駄?」
間違いない、こいつは確かに一足の下駄だ。
…履く人もいないのに勝手に歩いている点と、楕円形の金属板――小判っていうのかな、こういうの――を二枚、軽やかにリフティングしている点を除けば、だけどな。

続きを読む»

スポンサーサイト

見た目に反して

こっちむいて!みい子 19巻/おのえりこ

山田みい子は小学5年生。かしこい弟まもる、明る~い両親、クラスメイトの竜平、まり、ケンタ、ユッコ、吉田くんたちにかこまれて、元気いっぱいです!
(以上、19巻登場人物紹介より)

明るく楽しく大暴れ!元気いっぱいみい子だよ。仲良しのまりちゃんやユッコ、竜平くんに吉田君たち友達に囲まれて、毎日とっても楽しいよ。
もうすぐうちに新しい家族がふえるんだけど、弟かな?妹かな? どっちでもいいから元気に生まれてきてほしいな!! ハートも踊るハッピーな第19巻!!
(以上、19巻カバー裏あらすじより)


ミニミニアドベンチャー!! 前編/後編

「まりちゃんち行ってきまーす!!」
ある暑い夏の日のこと。みい子はマンガ家志望の同級生・まりの家を目指していた。締めきりが近いから、アシスタントとして手伝いを頼まれていたからね。

ところがその途中、公園でクラスの男子達が騒いでいるのを発見。どうやら、騒ぎの中心は竜平くんみたいだけど…
「あっ山田!!」「見ーーたーーぜ~~」
何を?と近づいて覗き込んでみると…こっ、これはこの前撮ったプリクラ!?しかも、「すきだぜ/あたしも」なーんて恥ずかしいセリフが入っていて…わーっ!!
「これはっ、ケンタと小川もいたのに、いきなりしゃがみやがったのっっ!!」
「そう!!それでケンタくんがらくがきしたの!!勝手にっっ」
あまりの恥ずかしさにみい子も竜平くんも顔が真っ赤!慌てて竜平くんと言い訳するけど、
「でも 二人ともうれしそうじゃんプリクラー」「ホントホント!どー見てもラブラブ!!」

「んなわけねーだろこんなチビと!!オレにも好みってもんがあんだよ!!」
何よ~~っっその言いかた!!たしかに身長は122 cmしかないけど、それ気にしてるんだからねっ!
「あたしだって竜平くんなんかキライだもんねっっ!!」
も~、ほんっと、竜平くんってよく分からない。この間、妹のももが産まれたときには、産婦人科まで駆けつけてくれてずっと一緒にいてくれたけど…優しいところもあるけど、やっぱりイジワルで口悪い!!
まあ、そんな感じでいつもと変わらないようなケンカをしていたんだけど…

「おまえたち……いつも いつもあいも変わらず、少しは進歩したらどうなんじゃ?」
そう言って二人に近づいてきたのは…誰この人?この暑い中、これまたあっつそうなローブを羽織った上に魔法使いみたいな杖を持ってて……魔法使い?
「人間 素直になれるときになっておかねば、人生いつ何が起こるかわからんぞ…」
…?みい子も竜平くんも言っている意味が分からない。そんななかで、また口げんかが始まりそうになった、その時。
「ハァッ!!」「!?」
突然、その魔法使い(?)の杖から光が放たれて、みい子と竜平くんを包んだ!

「二人とも、おたがいに素直になれたらもとにもどしてやろう…」
あの変な魔法使いは、二人を見下ろしながらそんなことを言ってる。……見下ろしながら?
周囲を見回すと、すっごく大きい草と岩…いや、石?さらに上を見ると巨大なベンチが。
「え~~~っ!?」
驚いている暇もなく、今度は地響きがこっちに近づいてくる!その地響きの正体―巨人の男の子は、危うくみい子と竜平くんを踏み潰しそうになりながら去っていったけど…!?
「何!?こわい!!大男!!」
「おっ おちつけ!!大男じゃねー!!おれたちが…小さくなっちゃったんじゃねーか?」
えっ!?わたしたちが小さくなった?そういえばあそこにいる虫、すっごく大きいような気が…

なーんて考えてると、今度はバサッていう羽音がして、あっという間にカラスがみい子をくわえて飛び去っていく!
「やっ……山田!!」
竜平くんはとっさにカラスの足に捕まって一緒に来てくれたけど…みい子が暴れるせいで、そのまま墜落してしまう!竜平くんも手を離して、みい子をかばうようにして落ちていき…
ポサ!と落ちたところは植木鉢の植物の上。
「よ…よかった 食べられなくて……竜平くんありがと……」
心からお礼を言うみい子。でも、竜平は。
「カラスも腹こわしたくなかったんだろ!」
……むか~っ。どうしてこんなこと言うんだろ。

ふと周りを見渡すと、植木鉢があったのは誰かの家のベランダみたい。そして窓の向こうでマンガを描いているのは…
「まりちゃん!ここ まりちゃんちだ!!」「志村ーーっっ!!」
必死で声を張り上げても、小さくなった二人の声はまりちゃんには届いてないみたい。それどころか、みい子が来ないのをいいことに、そのまま机に突っ伏して…あらら、寝ちゃったよ。

みい子は竜平くんと協力して窓の隙間からなんとか部屋に入って、ついでに机の上を物色。あっ、すっごく大きなクッキー見っけ!おおっ!これは、まりちゃんが描いたばかりの特大原稿だ!!
「それどころじゃねーだろ…どうすんだこれから!」
え~、どうすんだ、って言われても…あ!
「素直になれたらもどしてやるって言ってたよね…あたしはいつだって素直だけどな~、どうすればいいんだろ?」
本当にどうすればいいのか分からないみい子なのだけど。
「知らねーよ!!」
「なっ…なんでそんな言い方するの!?」
…いままでずっとそうだったけど、竜平くんの態度はあんまりだよ。みい子もおもわず消しゴムに座って涙ぐんじゃう…
―その一方で、竜平くんもあの魔法使いの言葉を考えているみたい。
(オレに…素直になれってことか?)
(こいつに対して…ってことか?)
―考えると、顔が赤くなる。


――竜平くんが悶々と考え込む一方で、みい子はまだまりちゃんに向かって叫び続けていた。
―ところが、寝ぼけたまりちゃんはみい子の声を聞いて、机に手を叩きつけてきた!!あ、あ、危ない…虫みたいにプチッと潰されるところだった…
でも、これで手を伝って体の上に降りられるはず!腕を滑り台みたいにして降りればなんとかなる…はずだったんだけど、まりちゃんはくすぐったかったのか手を跳ね除けてしまう。なんとか無事に済んだけどさ。
へたに起こしたらふみつぶされる、という竜平くんの言葉に従って床まで降りたところで、ドアをノックする音がはるか上から聞こえた。おやつをお盆に載せて入ってきたのはまりちゃんのママだ。

「まりー、みい子ちゃんのママがアイス持ってきてくれたわよー」
えっ…ママが来てるの!?とにかく、このチャンスを逃すわけにはいかない。なんとか気付かれないようにスリッパの上にしがみついて、下の階に降りないと!!
さすがにまりちゃんのママも足の上にこびとが二人乗っているなんて気付かないだろうけど、スリッパの上は揺れる、揺れる!それでもなんとか居間へと運ばれた二人。
「まり、寝てるわ。みい子ちゃんたちも来てないけど…」「ええ?」
この声、ママだ!
「ママ!!ここだよ助けて!!」

声の限りに叫ぶみい子―だけど。すごく残念だけど、その叫びを聞いてくれたのはホントに予想もしない相手だった。
突然、竜平くんの身体が何者かにつまみ上げられて宙に浮いた。あわてて後ろを振り向くと…そこにいたのは、かわいくて見覚えのある、途方もなく巨大な赤ちゃん――
――産まれたばかりのみい子の妹、ももちゃんだった。

続きを読む»

見上げるほど大きなケーキ

アニマル横町

さーて、次回のアニ横は!?
イヨ「亜美ちん、これ飲んでみて!」
亜美「どれどれ?…ウワーナニコレー!?チョットドウナッテルノヨ、コラー!モトニモドシナサーイ!」
イッサ「亜美ちゃんちっちゃくなっちゃった。」
ケンタ「へへん、主役を奪うなら今だな…!」
どき☆どき ミニミニ大冒険 の巻 ほか一本☆

(以上、第45話予告より)


第45話「どき☆どき ミニミニ大冒険 の巻」
2ani1.png

2ani2.png
2ani4.png
2ani5.png

今日は亜美の幼稚園の友達、くーちゃん(久美子)が家に遊びに来ていた。おやつに用意したのは、亜美のママが買ってきたケーキ!さっそくいただきまーす…とおもった矢先、ちょうどそのタイミングでアニ横トリオがやって来た。ケーキを食べたがる三匹だけど、残念ながらケーキは二つだけ。優しいくーちゃんは自分のを半分イヨにあげようとするけど、それでもやっぱりみんなで食べるには足りないみたい。
2ani6.png
イッサ「じゃあ、アニ横食いすればいいんだよ。」
アニ横食い?と興味を示すくーちゃんとは対照的に嫌な予感がする亜美。そうしてイヨが耳から取り出したのは…
2ani7.png
ジャーン!!
2ani8.png
亜美「そ、それって…小さくなるアレだよね?」
2ani9.png
イヨ「そ。これで小さくなっていっぱい食べる、それがアニ横食いだお☆」
くーちゃん「わー!面白そう!」
興味津々のくーちゃん。だけど、亜美は以前に飲まされてひどい目にあったことを思い出してしまう。
そのまま飲むか飲むまいか考えていたけど…
くーちゃん「アミチャーン!」
2ani10.png
2ani11.png
あれ、くーちゃん?
くーちゃん「ココ、ココー!」…亜美が下を向くと、そこには既に小さくなったくーちゃんとアニ横トリオが。
流石に亜美も覚悟を決めてダイエットジュースを飲むと―いきなり体が小さくなった!

2ani13.png
2ani15.png
慌ててお盆の上を走り、くーちゃん達のもとへ向かう亜美。だけど、なぜかみんな変な格好をしている。これは…アリ?
イッサ「これがアニ横食いの正式コスチュームなの。」ケンタ「甘いものといえば、アリだからな。」
…ということで、亜美もアリのコスチュームに着替え、巨大なケーキに突撃!
2ani16.png
2ani17.png
2ani18.png
クリームに顔から突っ込むケンタ、怪力でイチゴを引っ張り出してかぶりつくイッサ、耳をドリルのようにしてケーキの中を掘り進むイヨ。みんなおもいおもいの方法でアニ横食いを満喫し―気がつくとみんなお腹いっぱい。みんなでケーキ皿の縁で横になっていたけど…
2ani19.png
2ani20.png
一通り落ち着いた後、耳に手を突っ込んで元に戻るためのリモコンを探していたイヨの表情が一変、慌てたものになる。
亜美「どうしたの?」

イヨ「リモコン、忘れてきちゃった☆」

…えーっ!?じゃあみんなこの大きさのまま!?
イヨ「だ、だいじょうぶだお。アニ横にちゃんと予備のがあるもん。」
あー、よかった。… … …って、アニ横に!!?
2ani21.png
2ani22.png
…かくして、遥か遠くのアニ横への入り口を目指して進むことに…
くーちゃん「ちょっとした冒険だね!」

2ani25.png
2ani26.png
…へとへとになるほど歩いて、ようやく扉までたどり着いた一行。ところが小さな亜美たちには巨大な扉を開けることができない。怪力を誇るイッサが飛び上がって開けようとするけど…やっぱり無理みたい。
仕方なく、扉の上で誰かが来るのを待つことに。でもそんな都合よく誰か来るわけが…と思った矢先、地響きが起こり足元の扉が勢いよく開いて―亜美たちはそのまま弾き飛ばされた!扉から出てきたのは―
2ani27.png
2ani28.png
2ani29.png
2ani30.png
アニ横の住人・マッチと、そのパートナーである小鳥のピッチだった。
マッチ「まいど~!…あれ?あにさーん、イヨはーん、イッサはーん、亜美はーん?…留守なんかなあ。」
もちろん自分が小さくなった亜美たちを吹っ飛ばしたことに気付かないマッチ。その代わり、食べかけのケーキがあることに気付き、もったいないといってそのまま座り込んで食べ始めてしまう。

2ani31.png
2ani32.png
一方その頃。吹っ飛ばされた亜美たちは机の上にいた。自分よりも遥かに大きい文房具や、机の端から見える自分の部屋の新鮮な景色に興奮する亜美。
くーちゃん「すっごく広いね~!」亜美「うん!私の部屋じゃ無いみたい!」
感動している亜美とくーちゃんを横目に、ケンタは別のものを見つけた。厚かましく座り込んでケーキを食べているマッチだ。あいつがオレ達を吹き飛ばしたのか!
ケンタ「おーいマッチー!ここだここだー!!」亜美「マッチー!」
…みんなで大声を出すけど、マッチはぜんぜん気付いてない。
イヨ「アリさんサイズだからね、声が届かないんだ…」
それならマッチを無視して、直接開けっ放しになっている入り口に向かうしかない。
ところがここは机の上。アリほどの大きさしかない亜美たちにとっては断崖絶壁に思えるほどの高さ。
くーちゃん「飛んでいけたらいいのにね。」
亜美「…あ、そうだ!」

―ケンタとイヨで机の上にあったノートを切り取り、イッサの怪力でそれを折っていくと―亜美たちが乗れるほど大きな紙飛行機が完成!さっそくイッサに押してもらい、みんなで乗り込んで一直線にアニ横の入り口を目指す!順調に行くように思われたけど…
2ani34.png
2ani35.png
2ani36.png
突然横切った黒い影が紙飛行機に衝突した!そのおかげで紙飛行機は軌道を変えて、ベッドのほうへと落ちていく…
2ani37.png
2ani38.png
そのままベッドへと墜落する亜美たち。何が起きたのか、全く理解できない。
亜美「な、なんなのいまの?」そうして再び亜美たち目がけて飛んできたのは…
イッサ「ピッチだ!」
ピッチはケンタの言葉も聞かず、繰り返し突っ込んでくる!
ケンタ「なんでピッチが襲ってくるんだ?」
イッサ「あっ!イッサたちアリだよね?」くーちゃん「ほ、ほんとうだ!」

イッサ「エサだと思ってるのかも!」一同「えーっ!!?」

これじゃ命まで危ない!必死でピッチから逃げる亜美たちだったけど、ベッドは既に端。イッサのサポートでそのまま下に落ちて逃げ続けるけど、まだピッチがしつこく追ってくる!
2ani39.png
イヨ「ここはイヨに任せて!みんなは扉に!」
イヨの言葉通り、亜美たちはベッドの横を駆け抜け扉を目指す。イヨは必殺のビームでピッチを撃ち落そうとする!
…が、小さくなって威力が落ちているのかピッチには全く効かず、イヨはそのまま突っ込んできたピッチに弾き飛ばされてしまう!
2ani40.png
2ani41.png
亜美「イヨ!!」ケンタ「構わず走れ!!」
そのままもう少し走ればアニ横の入り口―と、その瞬間、目の前に巨大な影が落ちる!
2ani42.png
2ani43.png
マッチ「あ~お腹いっぱいですわ~」
それは、ケーキを食べ終わってベッドにもたれかかってきたマッチだった。マッチにとってはただ座っただけでも、アリほどの大きさしかない亜美たちにとっては動かしようのない巨大な障害物になる。
2ani44.png
そうこうしているうちに、イヨを退けたピッチが亜美たちに追いついた!背後はマッチのお尻に阻まれて、もはや逃げ場は無い!
またもや絶体絶命!亜美たち、そしてイヨの運命は!?

続きを読む»

お前のような5歳児がいるか

アニマル横町
ani34.png
わたしの部屋にはとても不思議な扉があります。パパにもママにも内緒の扉…その扉の向こうからいつも突然やってくる不思議な子たちがいます。
イッサ、イヨ、ケンタ。みんなに会ったのはこの家に引っ越してきた日のこと―


引越しの車の中。新しい家へと向かう途中。
ママ「心配しなくても大丈夫よ、アミ。」パパ「そうそう。新しい幼稚園でも友達いっぱいできるって。」
亜美「別に心配なんてしてないよ。それより自分の部屋が出来るのが楽しみーっ!」
ママ「良かったわね!」亜美「うん!」パパ「おっ、見えてきたぞ!」

ようやく着いた新しい家。思いっきり玄関を開ける亜美。
亜美「わあ!新しい匂い!」パパ「荷物はもう届いているな。」ママ「さあ、これからが大変よ!アミちゃんも手伝ってね!」
はーい、と返事する亜美…の前で走っていく小さな影。そのまま荷物から延びていたコードにつまづいたそれは―
亜美「なんだろう、このぬいぐるみ?」
亜美の持っていない、両親も知らないクマのぬいぐるみ。前に住んでいた人の忘れ物かなあ?
そのままそのぬいぐるみを置いて立ち去ろうとすると―背後にまた別の気配。今度はウサギのぬいぐるみ?なんか動いたような気が…
と、亜美が悩んでいると外にいた両親から声をかけられた。
パパ「亜美、何やってんだー?」ママ「ちょっとそこにあるバケツと雑巾取ってくれない?」
はーい、と返事する亜美。バケツと雑巾を見つけ、手渡した相手は―
???「よいしょっと。」
―パンダの、ぬいぐるみが、動いた…?
亜美「いやーっ!!?」
亜美は慌てて部屋を飛び出した。パニックになりながらパパとママに「ぬいぐるみが動いたの!!」と言ってももちろんまともに取り合ってはもらえない。両親を連れて部屋に戻ると…ぬいぐるみはいない。… …見間違い?

両親に諭されて、今度は新しい自分の部屋へと向かう。おかしいなあ。絶対におかしい。そんなことをつぶやきながら部屋に入ると、また妙なものを見つけてしまった。床に取り付けられた扉のようなもの。
亜美「え、なにこれ?床下収納?」そう言って扉に手を伸ばそうとすると、いきなり開いた!―亜美の背後の扉が。
ケンタ「いやあ、まいったまいった。ばれちまったかなあ?」
イヨ「大丈夫よ、分かんないって!」
イッサ「うまくごまかせたよねぇ。たぶん。」
ケンタ「なんか騙されやすそうなやつだったしなあ!」イヨ「亜美ちゃん?」
そのときになってようやく、扉に跳ね飛ばされた亜美が目を覚ました。亜美に気付いたケンタ達はあわててぬいぐるみのふりをするけど…さすがにばれてるよ!
亜美「何者なの、あんたたち?」
ばれてしまっては仕方ない、とその三匹のぬいぐるみ?は自己紹介を始めた。
イッサ「癒し系パンダのイッサだよ。」
イヨ「イヨはウサギだよ。ケンちゃんは…いちおうクマね。」
ケンタ「いちおうってなんだよ!どっからどう見てもカワイイクマだろ!?」
自分達を「アニ横トリオ」と呼ぶ三人(?)組。なんか、妙にテンションが高い。
ケンタ「オレ達はアニ横の住人だ。」亜美「アニ横?」ケンタ「そう。この扉が、アニ横につながっているんだ。」
アニ横。アニマル横町。異次元にある動物達の暮らす町。
例の三人は勝手に部屋に入って来て好き勝手やってるけど―それでも前の幼稚園から引っ越してきたばかりの亜美にとっては、初めての友達。正直、嬉しかった。
そうして部屋に出来た異次元の扉のために、亜美とアニ横の面々との不思議な生活が始まったのでした…
(以上、アニメ版第1話より抜粋)


第9話「どき☆どき マル秘ダイエット の巻」
ani2.png

ani13.png
ある日のこと。亜美は机に向かい落ち込んでいた。アニ横トリオがお菓子を手に遊びに来ても、気分は晴れない。今、亜美はダイエット中なのだ。
亜美「来週幼稚園で体重測定があるんだ。」
ケンタ「んなこといちいち気にすんなよ、5歳児のくせに。」
ケンタはあまり深く考えていないようだったが、同じ女の子のイヨは亜美に共感したみたい。でもイヨが解決策として耳から(!?)取り出したのは…
ani4.png
イヨ「飲めば一瞬で痩せられる、イヨ特製ダイエットジュース!!」
どう見ても怪しい紫の飲み物。
亜美「み、見るからに健康に悪そうだね…?」
ところが怖気づく亜美の前で、イヨが自分からそのジュースを飲み干した!すると…!
ani5.png
ani6.png
イヨがみるみる小さく!イヨ「はい!これで体重99%カット!!」
ani7.png
ani8.png
亜美「そういうのは、ダイエット…じゃないと思うんだよね、うん。」イヨ「そう?」
ani9.png
そこに静かに忍び寄るケンタの影…って、
亜美「なにやってんのケンタ!?」
ケンタ「ハッ!?体が勝手に…今がチャンスだと思ったらつい…!」
結局イヨは耳の中のリセットボタンを押して元の大きさに戻ったけど…
亜美「やっぱり短時間で健康的に痩せるのなんて難しいね。」
イッサ「亜美ちゃんそんなに太ってないじゃん、気にしなくていいよ。」
ケンタ「子供はガンガン食わなきゃ背伸びねえぞ!」
亜美「問題はそこなの。身長が変わらないのに体重だけ先週より2キロも太っちゃって…」

イヨ「イヨがいいエステを紹介してあげるーっ!」
イヨがいきなりそんなことを言い出した。いやな予感…それにアニ横の住人であるサラブレッドのヤマナミさんまでがやってきて地獄のダイエットが始まるけど…

ヤマナミさん「ファーストステージは地中海の泥パック…さらにシェイプアップして効果を高めるために泥の中でプロレスをしてもらいます…!」
ani10.png
エステと称して泥プロレスをさせられたり…

イヨ「セカンドステージは地獄のルームランナー!メニューを消化するまで止められましぇーん!」
ani11.png
ani12.png
亜美が幻覚を見るほどルームランナーで走っても…
結局は疲れが残っただけ。
ani14.png

そんな三人(?)にイヨが差し出したのは―
イヨ「まあまあ、これ飲んで元気だして!」
ani15.png
ani16.png
ani17.png
ani18.png
件のダイエットジュース!イヨが疲れで動けない亜美たちに近づいて無理やりそれを飲ませると、三人はみるみるうちに小さくなっていき…
ani19.png
イヨ「サードステージはミクロダイエット!ファンタスティックなミクロワールドでスリル満点のサバイバル!冒険しながらのダイエットだよ☆」
ani20.png
有無を言わさず小さくされた挙句、イヨの息で亜美たちが飛ばされたのは―
ani21.png
ani22.png
亜美「ここは…もしかしてうちの庭?」
そんなことを考えていると、後ろから聞きなれた叫び声が。振り返ってみると、ケンタとイッサが巨大なカエルに追われて…えっ、こっちに走ってくる!
ani23.png
ani24.png
ani25.png
慌てて近くにあった布団たたきを必死で登る。ほっとしたところで、こんどは地響きが。振り返ってみると―
ani26.png
エプロンをつけた巨大なイヨが近づいてくる!そのまま亜美たちがしがみついたままの布団たたきを手にとって、近くにあった布団に叩きつけた!
ani27.png
ani28.png
その衝撃に耐えられず、亜美たちはたまらず草むらに弾き飛ばされてしまう。
亜美「もう、いや!」ケンタ「イヨ!俺たちを元に戻せ!!」
ところが亜美たちが小さくなっているためか、イヨは全然聞こえていないみたい。それどころかそのままこちらにズシン、ズシンと足音を立てながら近づいてくる!
イヨ「さ~て~と~~お洗濯干さなくっちゃ~」
ani29.png
ani30.png
ani32.png
ani33.png
低い声でしゃべりながら歩いてくるイヨの巨大な足を間一髪でかわした亜美たち。果たして亜美たちは(相対的に)巨大化したイヨの持つスイッチを奪ってもとの大きさに戻れるのか!?そして亜美のダイエットの行方は!?(どうでもいい)
ani31.png

続きを読む»

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。