スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

エログロリ

カオシックルーン 6巻/山本 賢治

第48話「校内の死闘」~第52話「闇竜王(デス=レックス)」

―ねエ聞いた?この辺りでまた失踪事件があったらしいよ
―やっぱあの噂本当かな?
―ほら…消えた人は人形にされて2度と帰ってこないって…
―人が小さくされるの見たって子がいるらしいじゃん

カード使い・棗クランの通う教室には内気ないじめられっこがいた。金持ちの令嬢・朽葉ユラ。放課後、彼女がクラスメートに恐喝されているところを助けたクランは、成り行き上ユラを家に送り届けることに。
ユラの住む豪邸に二人がついた途端、突然の雨。雨宿りにとクランは家に招待されるが、ユラはタオルを持ってくると言い残し、クランを置いていなくなってしまう。大量の人形に囲まれた異様な屋敷の中を進み、クランは子供の人形が椅子に座っているだけの部屋へと至る。あまりの不気味さに独りごちるクラン。
「こんな広いお屋敷なのに、パパとママはいないのかナ?」
―いないよ
!?
『ユラの家族はポックンだけさ、クランちゃん』
喋る人形に驚くクラン。そこにユラがドアから入ってきて、人形をそっと抱き上げた。
「紹介するわこれが私の家族(モンスター)、ニューキー=パイクスよ」
『ようこそポックンとユラの人形屋敷(ドールハウス)に!』
驚くクランの前で、ユラは淡々と自分の正体を明かしてゆく。
「これが本当の私、魔界のカード使い朽葉ユラ。魔女っ子ユラちゃんって呼んでネ」
そういってユラがカードを手にした途端、ニューキーの顔に表れた無数の眼が見開かれ、クランを射抜いた。
瞬間、クランの体は見る見るうちに縮んでゆき、ついには気を失ってしまう…

目覚めたとき、クランは自分が異様な状況に置かれていることに気がついた。黒猫を模した妙な服を着せられ、大量の人形が壁にかけられたドールハウスの中。そして天井からは巨大なニューキーが屋根を外して中を覗き込んでいた。
「に…人形が…でっかくなってる」
『キャハハハーッ!ポックンが大きくなったんじゃないよぉーだ!ポックンの魔法(アウトスキル)「人形地獄(チャイルドプレイ)」でクランちゃんが小さくなったのさ。サイズは1/20くらいかナ?2,3日すればそこの連中見たく完全な人形になれるんだよ。人形になったらポックンが命令しない限り自分じゃあ動けないのさキャハハハハハハーッ!』
狂った現実を受け入れられないクラン。そのときユラが部屋に入ってきて、人形を使ったお姫様ごっこを始めた。
ところが、遊戯中にユラの機嫌を損ねた男が「おしおき」の対象となり、お姫様ごっこは中断。男はユラに掴まれおろし器で顔面をすりおろされた挙句、生きたままニューキーに喰われてしまった。壁には人形にされて無残に壁に打ち付けられたカード使いたちの姿…まさにそこは、ユラとニューキーが支配する人形地獄だった。

翌日。ユラはドールハウスのベッドで泣きじゃくるクランを掴み上げ、リビングを模した装飾の箱に監禁し、言った。
「今まで正体がバレたら大変と思って身近な人間を狙うのはやめてたの。でも学校のみんなも全員人形にしてあげれば良かったのね。そうすればイジメもテストもない私の王国でみんな幸福に暮らせるんだわ…」
そう言ってユラはクランの入った箱を携え、学校へと向かった…

登校して間もなく、ユラの元に、クランと共に生活するカード使い・リョウガが現れる。昨夜クランが帰ってこなかったことを心配して弁当を届けに来たのだ。クランは必死で箱の壁を叩いて叫ぶが、あまりにも小さなクランの声はリョウガに届かない。カオシックゲートであるリョウガとクランの関係を訝しがるユラ。その隙に、クランは隠し持っていたカードでモンスター「ヴォルボックス」を召還し、箱を破壊して逃げ出すことに成功する。クランは小さな体のまま、リョウガを探して校内を走り回る…
前回のエントリの流れで、エロ・グロ・スプラッタ描写に定評のある漫画家、山本賢治先生の代表作であるカオシックルーンの感想文を。…私は山本氏のマンガは「ブラック・ジャック~黒い医師~」しか読んだことが無いけど(良作です)。今作も、ダメージを受ける描写は普通に内臓が飛び散ったり、カードバトルなのに術者にダメージが反射して血が飛び散ったりとスプラッタ要素は十二分。さらに肉感的な絵柄とグイグイ読ませるストーリーが融合しているため、いろいろと「濃い」。ニューキーの姿もチャイルドプレイの名が示すと通り(映画「チャイルドプレイ」のような)男の子の人形なのだが、魔界のモンスターに寄生されたような言いようの無い不気味さを放つ。

今回取り上げた6巻は半分以上が朽葉ユラの登場する「魔界編」であり、単行本の裏表紙にも小さくなったクランが挿絵されている。あらすじに書いた部分は48話と49話の抜粋であり、小さくなったクランが主役の回は次話「ミニミニ大作戦」。リョウガを探して校内を探索するうち、ネズミの大群と遭遇したり、ニューキーに見つかって戦う羽目になったりする話。前述のとおり、クランのカード能力は使用するごとに自身の腕にダメージが入る設定であり、ネズミ共を退けた後は無駄に血まみれに。探索のなかでユラ以外の人間と出会うことがないのが残念だが、半狂乱になりながら巨大ネズミと相対するクランは結構かわいい。49話の縮小シーンも、「見上げてもパンツまでしか見えない」アングルで描かれていてツボを押さえている。

主役格のクランは血まみれになるだけで住んでいるが、モブキャラの扱いは残酷そのもの。人形にされたり壁に打ち付けられたりしている人間には女性も混じっているのだが、おしおきされた残骸があまりにも…
また、ユラを恐喝していた女子生徒たちは報復として小さくされた後虫かごに閉じ込められ、生きたままクモに捕食される。このシーン、たった1ページなのに、クモに怯える女子とプラスチックの壁を狂ったように叩き続ける女子、そしてそれを楽しそうに眺めるスクリーンいっぱいのユラの顔という異常な状況が、絶妙な角度で描写されている。クモに喰われている女子は、その、スプラッタすぎて…

これまでの感想文で取り上げてきた縮小娘が見せた感情は主に無力感や絶望感だったが、実際に命を落とすことは無かった。今作に現れる小人達の感情は苦痛や諦観であり、さらに暗い部分を覗かせている。そこをグロに交えて表現する辺りが山本先生の力量の高さだろうか。前回の天人果よりも人を選ぶ作品であると思うが、こういう作品はきっとそんなに多くないと思う。

カオシックルーン自体はカオシックルーンEsとしてまだ連載が続いているが、山本先生の体調不良により休載中。アニメ化はされていないようだが、過去にドラマCDが発売されており、今回取り上げた魔界編もかなり後になってドラマCD化された。ニューキーの狂った演技に大谷育江さんが声を当てていたのが印象的だった。
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

No title

はじめまして。
「大人国」の鯉シーンと、「カオシックルーン」の残虐シーンは、縮小娘好きにはたまらないものですね。
ブログを拝見し、また読みたくなりました。

koonago factoryがなくなってからは、SWの話題はしにくくなっている感じもしますが、
貴ブログを応援しております。

Re: No title

> はじめまして。
> 「大人国」の鯉シーンと、「カオシックルーン」の残虐シーンは、縮小娘好きにはたまらないものですね。
> ブログを拝見し、また読みたくなりました。
>
> koonago factoryがなくなってからは、SWの話題はしにくくなっている感じもしますが、
> 貴ブログを応援しております。

はじめまして。応援ありがとうございます。とても励みになります。
残虐というかリアルな描写のあるswものは希少ですが、やはり良いものです。
またちょくちょくそういう系の作品も取り上げていきたいと思います。
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。