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精神交歓ロストバージン・前

磯野こずえ傑作集② ミクロガールSOS/磯野 こずえ

「ミクロガールSOS」

操と隆雄は熱烈なキスを交わす仲。操の両親も認める恋人同士、なのだが。
隆雄は操に身体の関係を求めてくる。…隆雄が本気で操のことを想っていることは分かっている。いつまでもこのままじゃいられないことも分かってる。分かっているけど…それでも操は、「それ以上のこと」を許すことができない。今日だって操は隆雄のボディタッチに耐え切れず、彼の部屋を飛び出してきてしまった。どうして男の子ってあんなふうにいやらしく体にふれたがるんだろう―

落胆と自己嫌悪にまみれて家に帰った操を迎えたのは、マッドサイエンティストの両親。今度は「連動式超能力開発装置」とやらを開発したそうで、実験体となる娘の帰りを待ち構えていたみたい。どうせ今回も失敗するんだから…
ところが頭に件の装置を着けさせられ、スプーン曲げの実験と称して言い添えられた父の一言に操は仰天した。
「いいか?男のアレだと思って愛情こめてにぎるんだぞ」
え、うっそー!こんなおっきなものが中にはいってくるワケー!?…ううん、あたしだっていつか、ううんもうじき、求められて、断れない日が来る?―いやよ、そんなの!そんなことなら、
―消えてなくなってしまいたい―

…と、電流が装置に流れた瞬間。突然、操は服を残して忽然と消滅した。なぜ!?まさか、スプーンを見てムラムラきた操が、彼に会いたい一心でハダカのままテレポートしたのかも!?と、一人早合点し興奮する夫を横目に、操の母は残った洋服を片付けようとする。…そのとき、誰にも気付かれずに、服から小さな影が床に転がり落ちた。―それは、数センチほどに小さくなった、操だった。

一方、当の操は体を押さえつける毛深いなにかに気付き、目を覚ます。自分を押さえつけていたのは巨大な…え、なに、怪物!?
追いかけてくる怪物から逃げ回っていると、周りの巨人?の会話が聞こえてくる。話しているのはパパと、隆雄くん!?なんでーっ!?世界がどうかなっちゃってみんな巨大に変わっちゃったのーっ!?あまりの事態に呆然とする操。背後の巨大な存在を一瞬忘れた瞬間、操は自分を追いかけていた怪物=飼い猫のマルガリータに食われ、再び気を失った。

その後、操の家から帰ろうとする隆雄に、マルガリータがいつものように捕まえたエモノを見せてきた。マルガリータがよこしたのは…操?
すぐさま操の両親のもとへと引き返す隆雄。どうやら超能力実験は成功してしまい、その結果として操の体は収縮してしまったようだ。なんでこんなことに、と騒ぐ操に対し、父はひとつの可能性を投げかける。
「もしかしてお前の潜在意識に、消えてしまいたいという願望があるのかもしれない…」
―とりあえずマシーンの点検修理をする、と言う当てにならない父は放っておいて、操は昨日のことを隆雄に謝る。隆雄も気にしてはいないようで二人はすぐに和解。でも、帰り際の隆雄の一言が、必要以上に操を悩ませる。
「操が欲しいよ…好きなんだ、もう、おさえきれないくらい…」

翌日。どうしても学校に行きたい、と主張する操に根負けし、隆雄は操を胸ポケットに入れて学校へ行くことに。ところが予想はしていたものの、隆雄は操を守ろうとするあまり必要以上にトラブルに巻き込まれる。満員電車の人ごみから操を守ろうとしたおかげで、クラスメートの胸を触ってしまい痴漢扱い。数学の時間には小さな操と話していたせいで変質者に見られる。極めつけは体育の時間で、鉄棒の大車輪で吹っ飛んだ操を助けようとして自分も飛んで行き、女子シャワー室にガラスを割ってダイブ!
一連のトラブルで落ち込む隆雄。気分転換よろしくいつものように操とキスしようとするが、今度は大きさの違いから狙いが定まらない。おまえからしてくれ、と操が決心して唇に突っ込むと…上半身すべてが口に突っ込んでしまった。あわてて口から操を引っ張り出す隆雄。しらけた空気…

落ち込む二人。口げんかになりそうだったけど、隆雄は操に対して謝り、指で優しく頭を撫でる…さびしそうな表情で。
―どうしてあたしの目をしっかり見ようとしないの?いーじゃないキスなんてデキなくても。あたしこのままで十分しあわせだよ―
そんなかたちで身体が触れ合えなくても、そばにいて自然なぬくもりを伝え合えるだけでいい。操は隆雄の気持ちに、優しさに十分満足していた。
だが隆雄は―

(続きます)
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