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ティーンズ文庫の可能性

ミクロの国のアリス/中原 涼
『ええーっ、人間の体の中に入りこめですって?ム、ムリよ。神様、助けてーっ。でも、わたしたち、ひろみ、タカシ、ゆかり、トシオの四人は、なめくじネコとともに不思議な科学者の腎臓にとじこめられているアリスを救出に行きます!小さくなっていられる時間はたったの1時間!つぎつぎに襲ってくる恐ろしい白血球と戦いながら、ウイルス城に着いたのが制限時間5分間。ウイルスマンを倒す前に体が元にもどったら、どうするの!!』
(以上カバー裏より抜粋)

ミクロの国のアリスとかアリスシリーズとかいうとわかりにくいのだが、つまり天才テレビ君でやっていた「アリスSOS」の原作である。見たことある人はわかると思うのだが、アリス的な要素は希薄。
話のプロットは、毎回なぜかさらわれたアリスを仲良し4人組が助けに行くというもの。残念ながらこの話はアニメ化されなかったようだ。

閑話休題。上記あらすじは体内探検の部分を取り出しているが、話全体では2段階縮小である。小説の前半部では1cmのまま巨大な部屋を冒険するのだが、中盤で研究室の機械でゆかり以外がミクロ化し、科学者(残念ながら(?)男性である)の体内に入り腎臓を目指す…というもの。
1cmになって研究室に飛ばされた場面から話が始まるので最初の縮小シーンは無し。その代わり、ミクロ化の場面は簡潔ながら描写がある。その後、蚊に吸われて血管に注射される計画だったのだけど…

個人的な見所は前半部、机の上を降りて縮小マシンに向かう場面から体内に入る一連の流れ。途中で30cm程度のトカゲと出会うのだが、その恐竜サイズのトカゲと交渉することになる。トカゲとはミクロ化した後に再開するが、トカゲにとっては蚊はおいしい食べ物なわけで…
普段、というか通常のサイズでは小動物としか認識していなかった相手が、小さくなると怪物や捕食者として君臨するというのはやはりこのジャンルの魅力の1つだろう。
一方、体内探検のパートはデフォルメというか、不思議なやつらの住む異世界という扱いとなっているため、そっち方面の期待をすると肩透かしを食らう。膀胱から小便に乗って外へ出るところは割といいけど。

ちなみに、脱出後はお約束どおり(?)10m程度に巨大化して東京の街で最後の戦いへとなだれ込む。その際、ゆかりは巨大化しない―というか1cmのままなので、相対的にも絶対的にも巨人のタカシたちとコミュニケーションをとる羽目になる。想像してみるとなかなか面白い。
あと、ライトノベルなのでところどころ挿絵が入っているが、肝心のサイズ差を表現したイラストが無いのが残念。
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