FC2ブログ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

おやゆび姫と親指姫 3

おやゆび姫物語

23話「目が覚めたの、ママ」


マーヤたちの旅もいよいよ大詰め。もう少しで南の国の水晶の王子様に会える。そうすれば、ママの目も覚めて、この夢の世界の冒険もおしまい!
でもそれはつまり、一緒に旅をしてきた友達―ずっとついてきてくれた妖精のノーブルと、途中で再開したケロ太ともお別れするということ。友達との旅よりもママともう一度会うことが大事、というマーヤの言葉にショックを受けたケロ太は、思わずどこかへ走り出してしまう。ケロ太がたどり着いた泉のそばで落ち込んでいると、泉から水の妖精と名乗る者が現れる。「この泉の水をその友達が飲めば、あなたと別れずにずっと旅をしたくなるわよ…」

ケロ太はその怪しい妖精―ゾビルが化けていたのだ―の言葉を信じ、マーヤを騙して一人で泉に向かわせることに成功する。泉の水を飲もうとしたマーヤの前に現れたのは、なんと巨大な怪獣!逃げようとしたマーヤを怪獣は片手で捕らえ、そのまま食べようとする。絶体絶命の状況で、マーヤは必死に叫ぶ。「助けて、ママーッ!」
その瞬間、まさに食べられる寸前。現実世界のママの目がうっすらと開き、マーヤの姿が―消えた。


マーヤが次に目が覚めたのは、ギィ、ギィと重い音の響く不思議な空間。目の前に横たわる巨大な影は…自分が大事にしていた人形!?すると重低音の正体は…ママの腰掛けるロッキングチェアーの音!そう、マーヤは現実の世界に帰ってきたのだ!…小さい体のままで。

その頃、へルーラにもまた異変が起こっていた。怪獣に変身していたゾビルが城に戻ると、へルーラの体もぼんやりと透け始めている。そう、へルーラはマーヤのママの悪夢の化身。ママが目覚めてしまうと、その存在も消滅してしまう運命にある。このままではまずい。もう一度、ママには眠ってもらわなくては…

マーヤのママは完全には目覚めてはいないようで、苦しそうにマーヤの名前を呟くばかり。ちゃんと目をさましてあげようとマーヤはママのエプロンを登るが、努力もむなしくマーヤはママに払いのけられてしまう。
落ちた先にあったのは、件の「親指姫」の絵本。その絵本の中から、なんとへルーラがマーヤに話しかけてくる。「もう一度ママをぐっすり眠らせておやり、マーヤ。―お前がママを眠らせないと、ノーブルとケロ太の命は無いよ…!」へルーラがそういうなり、親指姫の絵本が勝手にめくられてゆく。次のページに描かれていたのは、巨大なアリ地獄でもがくノーブルとケロ太の挿絵。「ほら、マーヤに助けを呼ぶんだ!」「誰が呼ぶもんか!マーヤ、絶対に来るなー!」「ママをちゃんと起こせ、マーヤ!」
二人を助けに行くためもう一度ママを眠らせるか?それともこの機会を逃さず完全にママを目覚めさせるか?マーヤに決断のときが迫ってきている…
第1話、第6話ときて、いきなり第23話。全26話なので、もう終盤である。いつの間にか旅の仲間が増えているけど、まあいろいろあったんです。いろいろ。
で、この話なのだが、あらすじの通り全26話の中でもかなり不思議な位置づけにある話である。ママの夢の世界という舞台と、ママの良い夢と悪い夢の具現であるエンゼラーとヘルーラという設定が、このときになって初めて物語に直接かかわってくる。いわば、テレビゲームで言うところの偽エンド的な位置づけか。

23-1.jpg
23-2.jpg
怪獣に化けたゾビルがマーヤを食べようとするシーン。いままで策を練っては失敗してきたゾビルも本気なようで、純粋な実力行使に訴える。ヘルーラの目的はマーヤを永遠に夢の世界に閉じ込めておくことらしいので、ゾビルは単に丸呑みして腹に閉じ込めておこうとしたのかも。マーヤは一人で行動するとき大体ピンチになってるな。

23-3.jpg
23-4.jpg
現実世界に戻ってきた直後、マーヤは横たわる巨大な人形にぶつかる。いままで身近にあったものが、小さくなったせいで全然別のものに見える、という描写はアニメだからこそ出せる説得力。画像ではわからないが、このシーンはかなり不気味に表現されており、マーヤの視点→俯瞰に徐々に切り替わる。かつて自分が抱いていた人形がすごく大きく見えて、次に見えてきたのが…

23-5.jpg
23-6.jpg
23-7.jpg
23-8.jpg
大好きな、ずっと会いたかった、巨大なママ。ママを見上げるシーンも、ママのエプロンをよじ登るシーンも第1話のリフレイン。第1話ではエプロンを登ろうとしてすぐ落ちてしまったが、今回はひざの上までは上れたようだ。直後に、寝ぼけたママが巨大な手でマーヤを払いのける。エプロンを登るマーヤのちまちました動きと、一振りでマーヤの努力を吹き飛ばすママの片手のダイナミックな動きの対比。ママの手が動く重厚な効果音も相まって、マーヤの小ささが良くわかる。

23-9.jpg
23-10.jpg
ママを再び眠らせることを選択したマーヤは、床に落ちていたオルゴールを鳴らそうとする。小さい体の全力を使ってネジを巻くのだが、このシーンの描写がかなり細かい。オルゴールを巻いたことがある人ならわかると思うが、この手のネジは少し巻いて手を離すと勝手に戻ってしまう。マーヤも一回ネジを押し上げてから、戻りきる前に反対に回り、今度は上から押し下げるようにしてネジを…さすがに動画じゃないとわからないか。とにかく、友達を助けに行くために必死でがんばるマーヤが見れる。
下の画像は、エンゼラーに言われて一旦音楽を止めるためにふたを閉じようとオルゴールを登る場面。回るネジを足場にして上り、ふたを掴んで必死に引っ張る…ところでまたヘルーラの妨害が入るのだが。

第6話と比較すると、今回の話はあくまで現実世界の話。ファンタジーの物理法則が通用しない世界で、覚醒しかけたママを相手に小さな体で奮闘するマーヤが見どころか。マーヤの内面もすでに成熟してきている段階なので、そういう面でも第1話や第6話とは行動原理の異なるマーヤを実感できる。ママのことを想いながら、友人を助けることを選択するマーヤ。1話から見ていると、結構クルものがある。


連続3エントリで書いたおやゆび姫物語の感想文も今回で終了。このアニメ、sw嗜好を抜きにしても出来がよく、もしここを見ている人がいるならばオススメできる作品なんだけど…残念ながらVHSもDVDも発売されていないので、衛星放送とかの再放送を待つしかない。ヤフー動画とかで視聴できればいいのに…

ちなみに、エントリタイトルの「おやゆび姫」と「親指姫」は、本作の舞台と原作の絵本の対比のつもり。これに限らず、親指姫をモチーフにした日本の作品はひらがな/漢字表記が一定しないことが多く、検索で情報を集めるのが大変…
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。